結婚・出産の適齢は、「専門医取得前か後か」という簡単な話ではなく、留年・浪人歴やパートナーの有無など、個々の背景により大きく異なります。ここでは、年齢表を眺めながら、結婚相手を探して出産に至るまでの過程を現実的にお話したいと思います。
仕事のことのみ考えると、専門医取得後に出産するほうが精神的にも肉体的にも楽であることはいうまでもありません。しかし、妊娠適齢期を考えるとそう簡単には結論できないことが以下の年齢表からわかっていただけると思います(後期研修5年目で専門医取得するとして計算)。
女性は国家試験合格率が高いとされていますが、医学生の方は上記に加えて国家試験浪人や留年というリスクも考慮しておく必要があります。
一方で、決められた研修認定病院で後期研修医を終了していれば、専門医試験に一発合格しなくてもそれ以降産休で休職しても認定医試験を受けることは可能なので、後期研修までをいかにスムーズに終えるかが鍵となります。
出産のお話をする前に、パートナーと出会う過程を避けては通れません。ここでは、結婚相手を探すタイミングについて考えて見ます。他大学も含めて周りを見ていると、大学時代から付き合って初期研修以降に結婚に至ったカップルは半数以下の印象です。
お互い初期研修機関が異なることが多いので、その期間を乗り越えたカップルは忍耐力や相手を思いやる気持ちに長けている人が多く、その後も離婚する人が少ないと思います。
美容的な面も含めて自分に手間暇かけられる期間は大学時代くらいで、上の表を見てもわかるように年齢的にいわゆる「モテ期」は大学時代に終焉を迎えてしまいます。
現在医学生で彼氏がいる人は、結婚を視野に真剣にその人と向き合った方がよいでしょう。
大学卒業後、下級医としてもてはやされる可能性がある時期は初期研修までで、それ以降、仕事に忙殺されながらライバルが多い女の園の職場で結婚相手を探すのはかなり難しいのが現状です。
アラサーとなる初期研修後に一から結婚相手を探す場合は、お見合いや合コンなどの場を設けて職場以外の人とも出会う機会を積極的に増やして婚活しましょう。
今回は、現実的に具体的に結婚・出産を考えるため年齢表を作成してお話しましたが、みなさんの理想的な将来像が明確になったでしょうか?妊娠はすぐにできるものではないので、婚活および第一子は専門医の有無に関わらず早めに考えて行動するのが吉です。
![]() |
めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |