あなたの働く職場では「なんでこんなことをしているんだろう?」という決まりごとはありませんか?実は看護業界では当たり前だけど、他の職種ではあまり聴いたことがない謎の決まりごとについて、紹介していきます!さて、あなたの職場では何個当てはまりますか?
病院などで働く看護師の場合、受け持ち患者さんの情報を取らなければいけませんが、若手であるうちは30分~長いと1時間前に来て情報収集や準備をする人がいます。厚生労働省が発表した労働時間に関するガイドラインでは前残業は「始業の準備」「ユニフォームに着替える」ところも含むそうです。本来ならば、前残業も残業代として申請できるということになります。意外と知らずに、なんとなくはやく出勤しているしている人も多いのではないでしょうか。
参考:労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン
看護師あるあるではありますが、日勤夜勤のシフト制のため、月の希望休は2日まで、有給休暇はほとんど使えないようなところもあります。他の職種では有給希望などある程度取れるところも多いでしょうが、看護師の場合には、勝手にシフトに組み込まれていたりすることもあり、シフトチェックは要注意です。
また2019年から有給休暇を年5日の義務化がスタートするため、有給休暇が取れない職場はかなり減るのではないでしょうか。実際に自分が有給をどのくらい消化できているか、再度確認してしみましょう!
こちらも謎の決まりごととしてあるのが、ナースコールは若手が取るというもの。中堅~ベテラン看護師からは「ナースコールを取るのも勉強のうち」と言われることがありますが、ただの雑用を押し付けているような感覚です。その日のメンバーの受け持ち具合やレベルに応じて、ナースコールのPHS当番を決める必要があると思います。
このPHSを誰が持つかというのは、最近問題視されるようにはなってきましたが、いまだに続いているところがあればかなり要注意です。
看護師の休憩室にはお土産やお菓子が定期的に置いてあることがありますが、夜勤のときにもお菓子をそれぞれ先輩の分を買ってくる、一人一つ用意するなどの決まりがあります。この決まりごとは若手看護師のなかでは賛否両論あり、毎回お菓子を買ってこなくてはいけないし、周りとお菓子がかぶったらいけないと、ストレス源にもなるようです。意外と年齢層が高めな職場によくある決まりごとです。
病棟などで働く看護師にあるあるで、退職の意向を相談するのは1年前からという暗黙のルールがあるところがあります。理由としては、教育や委員会に関することは、1年周期で動いていることが多いため、1年間のスケジュール、人員配置をなるべく崩したくないからだと考えられます。
実際に一般企業などでは退職日の1~2か月前というのが一般的。しかし、看護師の場合にはそれは通用しません。1年も前から転職の予定を入れて行動するのは、なかなか難しいものがありますが、退職時の厳しい決まりを作るのではなく、離職率を下げる働きに力を入れてほしいものです。
5つの決まりごとに関しては、法律的にも引っかかることもありますし、看護師の働く環境も少しずつ変わってきています。それでもなお、この決まりごとがまかり通っている職場はかなり要注意です。あなたの職場は何個当てはまりましたか?
看護師のこうした昔からの決まりごとは離職率に影響してきたり、仕事へのモチベーションを下げかねません。転職をする際にはこうした決まりごとがないかをよく確認しながら、働きやすい職場を探していきましょう!
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |