経験豊富な先輩方からいただいた言葉には、医師として生きて行く上での指標となる素晴らしい考え方がたくさんありました。
ここでは、その中でも女医、研修医、その他医療スタッフすべての人にも役立つであろう"医師の心得"3つを厳選してお送りします。
これは、先輩女医からいただいた言葉です。女医は結婚、妊娠、出産、子育て、介護、留学など、大きく働き方を変えざるをえないさまざまなライフステージがあります。
あまり、先々のことを考えて予定を立てても予想どおりに行くことは少ないため、今、目の前にあるやりたいこと、やるべきことに全力で取り組めばよいという教えです。
若い間は100%自分のために時間を使えて、働くモチベーションが最も高いので、その時期に苦労してでも経験を積みましょう。さまざまな経験を積んでおくと後で潰しが利きます。
これは、研修医時代に上司がモットーとしていた言葉です。
あらかじめしっかり予習した上で、上司がやるのを「見て」、次に真似て自分で「やってみて」、学んだことを下に「教える」ことで知識が定着するという教えです。
屋根瓦方式は教える側も教わる側もwin-winの関係が築ける究極の学び方で、持続可能な学習モデルです。下に教えず、「見て学べ」方式は今や昔。下を育てることで、下に任せられる仕事が増えると、自分が次のステップに進めます。
これは、先輩看護師からいただいた言葉です。
笑顔の時にでる声である「笑声」。笑声は患者や医療スタッフみんなを幸せにする力があります。また、明るいポジティブな人にはポジティブな人が集まり、良い循環が生まれます。
辛い時こそ笑声で看護師がコールをしやすい環境を造り、身内(医療関係者)を味方につけ、患者に優しい気持ちを届けましょう。
当直明けなどで本当に疲れていて笑顔を作るのがつらい時は、マスクを使用して声だけ「笑声」にするだけでも、グッと印象が変わります。
ここでは、医師の心得として大切にしている、「今やりたいことを全力でやる」、「See one Do one Teach one」、「笑声」の3つをお伝えしましたがいかがでしたか?いずれも明日から実行できるものばかりですので、ぜひ日常に取り入れてみてください。
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めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |