チーム医療と言われるように、仕事では多くの人間と関わるため、人間関係の悩みは付きものですし、命を預かる仕事だけにストレスも膨大です。
ここでは、悩みを抱えた時、心強い相談相手となってくれる存在についてお話しします。
研修医時代、仲間どうしで集まれば今後の医師としてのキャリアプランなどを熱く話し合っていたものです。
ところが、後期研修医および専門医取得前後の32〜35歳あたりから結婚・出産ラッシュが訪れ、恋愛・結婚および出産・子育ての話がもっぱらとなり、独身女医は結婚への焦りが出始めます。
医師世界を理解している昔からの友人は悩みを共有できる心強い存在であり、最も相談しやすい存在です。部活動や勉強会で知り合った他大学の友人は全国に散らばって働いているので、他の地域に転職する際もその地域の子育て状況などを聞いておくこともできるので非常に助かります。
女医が結婚・子育てというステージになると昇進を貪欲に狙うというよりも、職場の理解を得て、時には迷惑をかけることがありながらも一緒に働く道を模索していくこととなります。
そういう時に、日頃から職場の仲間を大切にしておくと、後々お互い助け合える良い関係が築けます。特に、職場の同期はちょっとした無理なお願いも頼みやすく、同じ環境下で働いていると悩みも共有しやすいので職場のストレスを分かち合えます。
一人で抱え込まずに、職場の仲間を味方につけて働きやすい環境を作っていきましょう。
職場では仕事以外に人間関係で悩むことも少なくありません。しかし、職場の愚痴を職場の関係者に話すと、対立を生み、愚痴を聞かされた側が間に挟まれてストレスになることもあるので、なるべく身内に話すのは避けたいものです。
上司や婦長など職場のスタッフに相談して改善することならば話しても良いと思いますが、愚痴になるのであれば医療以外の人の方が安全です。時には、愚痴を言うこともストレス発散としては大切です。
また、医師は医療以外のことに疎いため、子育てなど他の分野のことについては医療界以外の人の話を聞くと視野が広がります。
今回は、悩みやストレスを抱えた時に助けとなってくれる心強い存在である、「医学生時代からの友人」、「職場の仲間」、「医療以外の友人」についてお伝えしました。
相談相手の幅が広いほど、多様な価値観の中から解決の道が見えるともあるので、一人で悩みを抱えず他人を頼ってみることも一つです。
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めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |