子育てのために一時的に離職を経験する人は少なくありません。医局に属していない場合は自分で復職先を探さなければなりません。ここでは、復職を考えた時に情報を得られる方法をお伝えします。
学会などの集まりがあると、必ずといっていいほどその後に女医同士で「お茶しに行こう!」となり、女子の結束力の強さに驚かされます。
そこでは、子育て中の女医先輩方の貴重な意見や情報が得られ、悩みを相談できる良い機会なのでぜひ参加しましょう。
復帰のタイミングや復帰場所は、専門科や地域によっても大きく異なります。具体的に、先輩方が歩んだ道の利点や欠点を聞くと良いでしょう。
また、大きな学会は希望復職先の先生方が参加されていることが多いので、勤務先の情報収集をしたり、自分をアピールしたりする良い機会となります。
転職エージェントの介入なしにいきなり病院の人事課に問い合わせたり、病院を訪問したりするのはまれであり、印象を悪くする可能性もあるため危険です。
転職サイトを使用するメリットは、
などが挙げられます。
登録はインターネットに連絡先などを打ち込み、その後専任の転職エージェントによる面談があり登録成立となります。大手転職サイトを複数登録し機会を増やしましょう。
定期非常勤あるいは常勤先が確定するまでは、「スポット」と呼ばれる単発のアルバイトや短期非常勤もおすすめです。
これらは雇用に有利な専門医資格を必須としない案件がほとんどであり、離職していて臨床医としてブランクがあってもすぐに仕事を見つけられます。
大手の病院でも一時的な外来の穴を埋めるために単発的に求人を出していることもあり、勤務態度が良く、外来がしっかり診られることが評価されると常勤や非常勤として継続的に働かないか打診されることも少なくありません。
クリニックの外来の案件は多いですが、そこでも紹介先の大手病院の状況を探れます。医療界は狭いので臨床に戻ることでチャンスは広がります。
子育てのために離職してブランクがあっても、復職に向けて出来ることはたくさんあります。その中でも効果的な「女医ネットワーク」「転職サイト」「アルバイトでチャンスを増やす」方法についてお伝えしました。ぜひ出来るところから実践してみてください。
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めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |