勤務条件や家庭における悩みなどから転職する女性医師は多いですが、転職先を決めるポイントとして、診療内容に加えて人間関係や妥当な給料かという点も大事な条件です。
ここでは、よい職場かどうかを判断するために面接時に質問したい内容についてお伝えします。
オンコール回数や病院の当直(救急当直や内科外科当直、病棟当直など)の有無は子育て中の女医にとっては重要です。勤務回数はもちろん救急患者の搬入頻度や診療範囲について必ず確認しましょう。
また、担当患者受け持ちの数や担当の仕方(主治医一人か、複数で受け持つか)によっても大変さが異なります。担当患者が多いほど大変であり、一人で患者を受け持つ場合は、緊急対応は必ず担当医という場合もあるのでこのような点も確認しておきましょう。
病院や各科の雰囲気や人間関係に関しては実際の現場を見ないとわからないことも多いので、本当に希望している病院があれば必ず病院見学に行きましょう。
人間関係はもちろん、臨床面でもスキルアップできる転職先かどうかは大切な確認ポイントです。診療範囲や下級医が診療できる範囲は、上司に大きな影響を受けます。
積極的に下級医に経験を積ませてくれる上司もいれば、下級医に任せる診療範囲が少ないない上司もいます。
上司の専門分野を確認するのはもちろん、内科系であれば自分の専門外来を持てるのか、外科系であれば自分が執刀できる手術件数や手術内容や何年目が何の手術を執刀できるのかといった細かい点も忘れず質問しましょう。
給与の話は面談で避けては通れません。転職エージェントに仲介してもらう場合には、事前にエージェントと希望年収や条件に関してしっかり話を詰めておきましょう。
エージェントがいれば、面接の前後で医師に変わってエージェントが年棒交渉をしてくれることが多いのですが、実際の面接でいきなり病院担当者から年棒の話を振られてエージェントが介入できないこともあります。
そのため、事前に勤務希望施設において同年代で働く人の大まかな年棒はエージェントを活用して調べておくとよいでしょう。
一旦年棒が確定すると上げることは難しく、あまりにも高額な年棒を希望すると断られるので折り合いがつくところを事前に決めておくと安心です。
ここでは、転職先を把握するうえで実際の職場見学のほかに、面談時に確認しておきたい点についてお伝えしました。転職を成功させるためには、転職先で絶対に譲れない条件は何かをあらかじめ考え、面談では必ずその点を確認しましょう。
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めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |