認可保育園や院内保育園の利用が難しい、教育に力を入れたい、といった理由で認可外保育園が候補に挙がる人も少なくないと思います。ここでは、認可外保育園のメリット・デメリットについてお伝えします。
認可外保育園のメリットは次のような点が挙げられます。
認可外に預ける最大のメリットとしては、高い保育料に見合うように教育に力をいれている点が挙げられます。そろばん・英語・水泳といった人気の習い事が追加料金なし(もしくは別料金で送迎付き)で受けられたり、京都では茶道・花道・お琴のレッスンがあるなど地域の特徴を活かしたユニークな教育を取り入れているところもあります。
グローバル社会の中、インターナショナルスクールも人気急上昇中ですが、英語教育のみに偏らず、幼稚園・小学校受験を見据えた日本語教育に力を入れているところが特に人気です。受験のために別に幼児教室に通わせる手間を考えて、受験対策に力をいれている認可外を敢えて選ぶのは賢い選択といえます。
また、医師はバイトを複数の施設で行っている場合が多いため、認可保育所の申請書類をそろえるだけで一苦労です。それだけ苦労したのに、給料が高いことやバイト中心の働き方などによって保育園の入園点数が低くなり、希望する認可保育園に入れないことも多々あります。一方で、認可外は個々に申請するだけで、給料などの個人情報は提示しなくてよいので申請方法は非常に明快です。
では、次に認可外保育園のデメリットを考えてみると以下の点が挙げられます。
教育に力を入れてくれる分、10~20万円と保育料は高めです。しかし、夫婦でダブルインカムの場合、認可であっても認可外とほぼ変わらない料金(国の上限額は104,000円ですが、地域によって上限設定は様々で7~9万円のところが多い)を支払わなければならないことを考えると、認可外の料金は高額とはいえません(やはり、院内保育園と比較すると高額ですが...)。
認可外で注意したいのは、春・夏・冬休みといった長期休みがあり、その間は別料金で通園させる必要がある点です。特に、本格的なインターナショナルスクールでは1ヶ月以上のまとまった休みがあり、親子参加の行事が多く、親がイベントを手伝うといったボランティアを要求されます。
さらに、認可保育園や院内保育園では親がフルタイムの場合、11時間保育(例:7~18時)が低料金で使用できますが、認可外の場合、保育時間が短め(例:9:30~14:30)に設定されています。保育時間を延長したい場合は、早朝とアフターで別料金が必要となります。
高額な印象の認可外保育園ですが、福利厚生が充実している中規模以上の病院では保育手当がありますし、企業主導型保育所では国から保育料の援助を受けられます。このようなサポートを利用することでリーズナブルに利用できることも少なくありません。園の方針がさまざまで興味深く園選びの参考になるので、保育所の選択肢の一つとしていくつか見学してみることをおすすめします。
![]() |
めぐみ マイナー外科7年目。5年目の海外留学時に妊娠・出産。産後6週目より仕事に復帰し、育児と仕事の両立の難しさに直面しつつ奮闘中。経験を生かし、内科・救急・健診業務なども行なっています。 |