看護師は、全体的に求人数も多く、他の職種に比べて転職が多い傾向にあります。スキルアップのためや生活パターンの変化などで転職する人もいますし、そういった意味では看護師にとって転職は身近なものです。今回は転職時に気にしておきたいポイントをご紹介していきます。
看護師の転職では、実際に働いてみたらイメージと違い、すぐに辞めてしまうケースもあります。そういった状態にならないために、下記の4つの点に注意しましょう。
まずは、これだけは譲れないという条件を洗い出し優先順位をつけておきましょう。労働条件はもちろんですが、自分がどういった看護をしたいかということも具体的に軸を決めておきます。たとえば、脳外科の経験を積みたいといっても、脳卒中の手術メインに行っている病院や、脳内科も含む混合病棟である病院など、それぞれの病院によって特色が違うことがあります。すべての希望が通る病院はなかなか見つからないかもしれませんが、最低限希望する条件を満たしていれば、転職先でギャップを感じることは少なくなります。
転職サイトだけの情報ではなく、病院のホームページや看護師サイトの口コミ、実際に職場見学して確認するなど多方面からの情報を元にすることで、病院の特徴や雰囲気をより総合的に判断することができます。
転職サイトはさまざまな種類があり、選ぶのが大変です。特に、「自分の転職について親身に相談にのってくれる」「働きやすさだけでなく、仕事の厳しさもきちんと教えてくれる」ところであれば、自分の希望にあった転職先に出会える可能性が高くなります。
離職率が高いということは、何か看護師が定着しない原因があるので、注意しなければなりません。しかし離職率を公表していない病院もありますので、病院の看護師数に対して新人や中途採用の募集人数がどのくらいかなのかも調べてみましょう。
看護師の転職において気にしておきたいこと4つをご紹介しましたが、一番大切なのは、自分の希望をきちんと整理し優先順位を決めるということです。自分のやりたい看護について、給与や残業のこと、働きやすさなど希望条件はさまざまあると思いますが、条件にこだわりすぎてしまうと、良い求人を逃してしまう場合もあるので注意してくださいね。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |