日本医療労働組合連合会の『看護職員の労働実態調査「報告書」』によると、看護職員の75%が仕事を辞めたいと思っているそうです。看護師という職業は業界全体的に見ても人手不足。求人募集はたくさんありますが、今度こそ失敗したくない!という人は転職に慎重になってしまうのではないでしょうか。そこで今回はおすすめの転職方法についてご紹介していきます。
ナースセンターとは日本看護協会が看護師等の人材確保の促進に関する法律に基づき設置している施設です。中央ナースセンターと都道府県ナースセンターにわかれており、国と都道府県の指示のもと運営されています。
転職の支援は都道府県ナースセンターの業務にあたり、求人求職登録や職業案内、就業相談など、転職に向けてのサポートをしてくれます。看護師の実情を分かっている相談員が親身になって相談に乗ってくれるためワークライフバランスにも目を向けてもらえるというメリットがあります。
その一方で、紹介される病院は国公立が多いので規則が厳しい、民間よりも給料が安い場合がある、雇用形態が正社員の求人を紹介されることが多いため、契約社員などで求人を探している人にはデメリットに感じることがあるでしょう。
ハローワークとは国が運営している職業紹介所のことで、公共職業安定所ともいいます。さまざまな職種の求人が無料で見られるハローワークには看護師の求人ももちろんあります。ハローワークのメリットは市区町村ごとに設置されているため、施設数が多いことです。
最近では子連れでも気軽に来られるようにキッズスペースを設けているところもあります。求人を手軽に探せて、子連れでも行くことができるというのは育児に忙しいお母さん看護師の強い味方となるのではないでしょうか。
デメリットは相談員のなかには看護業界に詳しくない方もいるため、自分の希望と異なる求人が紹介される可能性があることです。
職業紹介エージェンシーとは、登録をすると転職相談に乗ってくれて、企業の求人紹介から面接のセッティングまで転職のサポートをしてくれる会社のこと。現在では数多くの職業紹介エージェンシーがあり、求人数やサービスなども充実しています。
職業紹介エージェンシーを利用するメリットはさまざまな求人が見られること。担当制であるため1対1で同じ担当者が最後まで転職の相談に乗ってくれます。また、会社によっては転職時の面接まで同行してくれるというサービスを行っているところもあり、就職までのサポートが充実しています。
デメリットとしては担当制であるため、サービスのばらつきがあること。アドバイザーを交代してほしい場合は遠慮せず職業紹介エージェンシーに伝えましょう。
どの転職方法を選ぶかは、自分のライフスタイルや希望を考慮して選択するべきかと思います。またハローワークだけではなく、職業紹介エージェンシーにも登録するなど複数の方法を試してみるのも良いかもしれません。転職しても辞めたいと思ったら本末転倒です。条件面もよく吟味して転職活動を進めていきましょう。
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いち子 ※現役看護師として従事中のためプロフィール非公開 |