看護師として働く中で将来的に子どもが欲しいと考えたとき、どのようなことに注意する必要があるのでしょうか。
なんとなく漠然としていることかもしれませんが、妊娠・出産後も看護師としてしっかりと働きたいと考えるならば、自分の仕事や家庭環境を見直すことが大切です。
その中でも、最低限チェックしてもらいたいことをまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
子育てをしながらも看護師として働きたいと考えているのであれば、自分が妊娠・出産しても働きやすい職場であるかを見極めることから始まります。
まずは、妊娠した場合に夜勤や重労働を免除してもらえるかどうか人員配置を確認します。また、つわりや妊娠期特有の症状により急遽休むことが増えるかもしれません。そのような場合にもサポートしてくれる環境があるかを考えましょう。
夜勤のスタッフに余裕がある、重労働は他のスタッフにお願いできる雰囲気がある、自分が休んだとしても、代わりのスタッフが業務にあたることができるなどの状況があれば、状況に合わせて働き方を調整できる可能性が高いです。
自分が妊娠・出産したらと考えてみても、あまり実感が湧かないかもしれません。そういった場合に一番分かりやすいのは、自分の職場の先輩の働き方を参考にすることです。
同じように妊娠・出産して頑張っている人はいませんか?その人はどのような働き方をしているでしょうか?夜勤や重労働を免除してもらっている、受け持ちを少なくしてもらっている、きちんと産休育休を取得しているなどの実績があれば理想的です。
実際に先輩から話を聞くことで、よりイメージがつきやすいでしょう。
仕事のことを考えることはもちろん大切なことですが、家庭のこともきちんと気にかけてほしいです。特に、夫の仕事や家事への協力状況などによっては、妊娠・出産時期を検討する必要があります。
夫の仕事が転勤の可能性がある、時期的に忙しく帰りが深夜になるなどの場合には、子どもができても、その負担がすべて母親にかかることが予想されるからです。
そういった夫の仕事状況も含めて、妊娠・出産後にどこまで協力してもらえるかを話し合い、家事の分担を調整、買い物を宅配に変更するなど、なるべく母親の負担を減らす工夫が必要になります。
子育てを計画する上で最低限考えなくてはいけないことは、妊娠期間も安全に働けるか、復帰後も育児をしやすい環境が整っているかです。
先輩たちの働き方などを参考に現在の職場、夫の仕事や家庭環境も見直すことが大切になります。どちらか一方にでも問題があれば、仕事を続けることが難しくなってしまうので、早めに対策を練るようにしましょう。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |