育児と仕事をタフにこなしていても、その大変さから転職を考える人もいます。しかし、働く場所によっては違った働き方ができるということを知っておきましょう。
今悩んでいることも、転職によって解決できることがあるかもしれません。
子どもができることによる一番の悩みは、生活スタイルが変わるということではないでしょうか。
子どもが保育園に通うようになれば送り迎えの時間が決められているし、朝仕事へ行く前の準備や帰ってきたら料理などの家事も同時にこなさなくてはならないかもしれません。
また、仕事で日勤と夜勤があれば、身体的・精神的にも辛くなり、母親にかかる負担は相当なものになります。
このように育児と仕事を両立するということは簡単なことではありませんが、どちらもしっかりやりたいと考える場合には、さまざまな方法があります。
総合病院などは病院の特色によって、身体的・精神的負担の種類が違い、働きやすさも変わります。
急性期病院では急患や緊急手術が多いところもあり、なかなか休憩や仮眠が取れないこともありますが、慢性期病院のように急患や緊急手術がなくても、介護度が高ければ移動や食事介助などがつらいこともあります。
また、総合病院などの母体が大きなところであれば、時短勤務や急な休みにも対応してくれる体制が整っていることが多いです。
しかし、クリニックや老人福祉施設、訪問看護などの病院以外の働き場所では、看護師の人数が少ないためになかなか休めないなどの状況もあります。
その一方で病院のように常に緊張感を持ってという場面は減るので、身体的・精神的には負担が少ないかもしれません。
妊娠前から勤めていて産休で1年後に復帰。院内託児所があるので、少し残業が出たときも多少延長できるなどの融通が利く。子どもが3歳になるまでは時短勤務が可能。
総合病院勤務だったが産休後に退職し、週4日パート勤務で転職。早番ができる人の募集を出していたのですぐに内定、社会保険あり。子どもの送り迎えは母親、子どもが体調を崩したときは夫が在宅ワークへ切り替えてと分担している。
基本的に日勤(8時半~17時)がメインだが、残業はほとんどなし。土日は夫が家にいるため、たまに夜勤をすることも。保育園への送りは父親、お迎えは母親と分担して行っている。
それぞれの家庭の事情や職場によって働きやすさは違いますが、転職によって自分の生活や育児スタイルに合った職場が見つかる可能性もあります。
もし、現在の職場で復帰するのは難しいとなった場合には、仕事を諦めるのではなく、他の職場という選択肢もあるということを覚えておきましょう。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |