育児も仕事も頑張っているママ看護師。仕事中に預け先から子どもお迎えの連絡が...そんな経験は珍しくありません。突然の子どもトラブルで仕事を早退するときには、周囲への引き継ぎが必須ですよね。
万が一のために、引き継ぎは準備しておけるのでしょうか。引き継ぐときに気をつけたいポイントもあわせてご紹介します。
子どもはけがをしたり体調を崩したりすることが多いもの。保育園や託児所などを利用しながら仕事をしていると、子どもの急なトラブルで預け先から呼び出しがあることは珍しくありません。
そんなとき、ママ看護師は仕事を切り上げ早退することになります。常にそのリスクがあるママ看護師にとっては、仕事の引き継ぎがスムーズにできるように普段から準備をしておけるのが理想ですよね。
しかし、看護師の仕事はその時の状況に応じて、やるべき仕事とその優先順位を臨機応変に変えながら進めています。ですから、常に早退の可能性を考えて引き継ぎの準備をしておくということは難しいでしょう。
ですが、普段から仕事の仕方を少し工夫するだけで、急に早退となってしまった場合でも周囲への引き継ぎがスムーズに行えるようになるのです。
急に早退することになってしまったら、引き継ぎを受けた周囲の看護師がスムーズに業務をこなせるようにしなければなりません。
もし、子どもの急なトラブルで連絡があった場合には、まずは看護師長や主任など、所属部署を取りまとめる立場にある人に報告します。職場によっては自分が連絡を受ける前に上司に連絡が入り、上司から早退の指示を受けることもあるでしょう。
次に、チームのリーダーに仕事の進み具合や受け持ちの患者さんの状態と残っているケアの内容や予定されている検査など、その内容を明確に伝えます。引き継ぎを受けた看護師は、カルテの内容を確認しながら仕事を進めることもあります。
ですから、早退する前までに記録は済ませておきましょう。引き継ぎを受けた看護師が仕事に取り掛かりやすいよう、途中になっている仕事はできるだけ終えておくことも混乱を防ぐポイントです。
子どもの体調がいつもと違うと感じたとき、保育園で風邪が流行っている時期など、状況によって「早退することになるかもしれない」という日もあるでしょう。
このように、早退の可能性があると考えられるときには、あらかじめ師長などの上司や周囲の看護師に報告しておきましょう。また、自分が行う予定となっている業務については、必ず自分がやらなければならない仕事と記録を優先的に済ませておきます。
報告と業務の調整をしておくことで、周囲も状況を理解したうえで仕事を進めておくことができ、引き継ぎも受けやすくなるのです。
子どもの都合で早退するのは仕方のないこと。常に引き継ぎの準備をしておくことは難しいのが現状です。
しかし、報告と仕事の進め方を工夫することで引き継ぎを受けた周囲の看護師がフォローしやすくなり、それが現場の混乱を防ぐ対策になるのです。
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misato 消化器・乳腺・甲状腺の病棟勤務を経たのち、育児のため一旦退職。現在は今までの経験を生かして医療系ライターとして活動しています。 |