これから産休を迎えるあなた。産休中のブランクや自分がいなくなってからの職場の心配など、さまざまな感情があると思います。そのなかでも、産休に入る前にやっておくと、今後スムーズに復帰できるポイントをお伝えしていきます。
妊娠報告や産休申請の頃には、その後どうするかを上司に伝えることが必要です。場所によっては育休中ゆっくり考えなさいというところもありますが、病院などでは今後のスタッフ配置のこともあるので、何事にも早めに報告するのがベストです。
復帰予定日(出産から半年とか1年とか)、早いところでは復帰後の勤務形態についての話をすることもあるので、希望があるならば上司に前もって相談しておきましょう。
退職の意向は早めに伝えておきます。いつからいつまで休暇をもらい、退職日をいつにするかなどの相談もきちんと上司と相談しましょう。また、転職情報などを調べて準備しておくことも必要です。
指導を担当している後輩がいる場合には、後任スタッフへ現状や今後どのように指導していってほしいか申し送る必要があります。後輩にとっては、指導する人が変わることでやり方が変わるなどストレスを感じやすくなるため、実際に働いているうちから情報共有していくことが大切です。
また、プライマリーの患者やサマリなども後任スタッフへ注意点など申し送り、資料などを引き渡しておきます。長期間入院している患者さんの場合には中間サマリなど作成しておくと、後任スタッフも助かります。
以上のことを、最終出勤日の2~3週間前から少しずつ準備していくことで、焦ることなく引き継ぐことができます。
産休に入って出産予定日までは1か月近くあるため、時間が自由になります。出産準備などもありますが、復帰を見据えた自己学習の準備をするにもいい機会です。
例えば、これまでは成人病棟で働いていたある先輩は、元々小児科希望ということもあり、出産を機に小児科へ異動することが決まっていました。そのため、産休に入ってから出産育児の医療系雑誌や参考書を買い、子どものことについて勉強する傍ら、一緒に病態生理や治療、看護についても勉強していました。
このように、産休育休で家にいる時間が多くなるかもしれませんが、普段働いているとなかなか勉強できないこともあるので、こうした時間を作るのもいい気分転換になるかもしれません。
これから産休という場面でも、やっておくと後が楽になること、やるべきことはいっぱいあります。なかでも今後の働き方のためにできることや、産休育休中に自分の仕事を代わりにしてくれるスタッフに対してのケアは、今後仕事を続けていく上でも大事なことです。
産休前の今だからこそ、できることをやっておきましょう!
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |