看護師としてある程度経験を積むと、プリセプターとして新人看護師の指導を任されるようになります。プリセプターは自分を成長させる経験である一方、さまざまな問題にぶつかることも。プリセプター看護師あるあるの問題と解決策をまとめました。
一緒に仕事をするうえで一番大切なコミュニケーション。しかし、プリセプティーの中には指導しても反応があまりなかったり、質問の有無を尋ねても「特にありません」で終わってしまったりする人も。
プリセプティーが早く仕事を覚え、楽しく仕事をしてもらえるようにと思っていても、コミュニケーションがうまくできないと指導は進みません。
プリセプティーとのコミュニケーションで問題を感じたときは、まず問いかけの仕方を工夫してみることです。プリセプター側から1つ1つ具体的な質問をしながら確認をしていくようにします。
また、質問しやすい雰囲気や間をつくるのも大切。プリセプティーは聞きたくても聞けない、声をかけるタイミングがわからないということもあります。
時には仕事とは別の機会などに声をかけ、話してみることで互いの距離を詰めるのも良いでしょう。自分がプリセプティーだった頃の経験を思い出しながら、フォローしていきましょう。
プリセプターはプリセプティーに対し、1人で1年間指導を行なっていきます。プリセプティーはスタッフ全体で育てていくものでもありますが、やはりプリセプターが中心となって指導していくもの。
初めてのプリセプターにありがちなのが、やる気と責任感が強すぎたり周りのスタッフからのプレッシャーを感じたりして、精神的に疲れてしまうことです。自分の業務もこなしながらプリセプティーの指導にあたるわけですから、業務と指導どちらも完璧にこなそうとするのは大変なもの。
プリセプターという役割は担っていますが、プリセプティーは 本来スタッフ全員で育てていくものです。全て自分で指導しようとせず、問題が起きたときも自分だけで片付けようとしないことです。
周りにも積極的に指導してもらい、プリセプティーの指導計画や日々の振り返りをスタッフ全員で共有できるようにしていきましょう。
プリセプターといえば、看護師経験3〜4年目の人で担当することが多くあります。これは、プリセプティーと近い立場であるのと、指導ができる程度に業務を覚え仕事に慣れているからです。
しかし実際はプリセプターもまだ未熟な部分が多く、自分の知識や技術に自信がないと思っている人が多いのです。ですから、プリセプターを任されてもどのように指導すれば良いのか悩むことになってしまいます。
指導方法についてはチームリーダーや主任、師長など上司から頻繁にアドバイスをもらい、自分のほかにもプリセプターがいる場合には指導方法について共有していきましょう。
自分だけでなくほかのスタッフから指導してもらうことも大切。プリセプティーとともに振り返りをして、一緒に成長するつもりで次の目標や課題を決めていくといいですね。
プリセプターは看護師としてまだ未熟な部分が多いもの。問題は自分だけで抱え込まず、周りのスタッフも指導に積極的に参加してもらうことで部署・チーム全体で良い指導方法を探し、解決していきましょう。プリセプティーと一緒に成長していく気持ちでいることが大切です。
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misato 消化器・乳腺・甲状腺の病棟勤務を経たのち、育児のため一旦退職。現在は今までの経験を生かして医療系ライターとして活動しています。 |