看護師の仕事は多岐にわたるので、なかなか仕事を覚えるのに時間がかかる、苦手という人も多いかもしれません。性格的な部分や年齢によるものも考えられます。しかし、仕事を覚えるのもきちんと原因を知れば解決されることは多いで、その対策を考えてみました。
細かい操作方法など、暗記に近い状態で覚えている人も多いです。しかし、国家試験の勉強のようにただ暗記しているだけでは、時間がたったら忘れてしまいます。
若い看護師に多いかもしれませんが、メモを取って質問をする、覚えるために練習しようと積極的にいくのが苦手な人もいます。なんとなく、質問できないままうやむやになってしまうことも...。看護師として働く上で消極的な部分は時に不利になってしまうかもしれません。
年齢が高めの人に多いのですが、「もう歳だから」「こういうの苦手なの」「私には無理」などと最初から決めつけてしまっている人もいます。周りからも覚えようとする気があるようには見えませんし、実際に覚えようと努力している人は少なく、諦めてしまっているようにも感じます。
どうしても単純作業や細かいことで覚えにくい場合には、まずはメモをきちんと取ること。それから、そのメモを振り返る、なぜこの作業を行うのか理由を含めて別の紙に書き写して整理するなどの対策が必要です。例えば、この動作は間違えやすいもの、これを間違えるとやり直しがきかない重要なことなどを書き出してみると、流れで覚えられるようになります。
先輩などに対してなかなか積極的に質問できない場合には、メールで概要だけ連絡を入れることや、わからないこと、自信のないことをレポートにまとめて教えてもらうなどの方法もあります。口下手な人の場合でも、きちんと先輩に伝わる可能性が高まります。
いろいろ言い訳したくなる気持ちはわかりますが、まずは何事もやってみることから始まります。それでも覚えるのが大変なときは、周りにどうやって覚えたのかコツを聞くくらいの姿勢でいてほしいです。年齢を重ねると今まで培ってきた経験からプライドが高くなってしまったり、思考が固まってしまったりしている可能性が高いからです。
さまざまな対策がありますが、それでも苦手、不得意なものはあるでしょう。仕事を覚えるためには、ある程度時間が解決してくれる側面もありますが、まずは自分から覚えようとする姿勢をとっていき、周りを頼っていってほしいです。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |