新人看護師としてプリセプターとうまく関係が築けるかな?ちょっと近寄りがたい、嫌われたらどうしよう...など、悩みは尽きません。そうでなくとも、新人は新しい職場で覚えることがいっぱいで大変です。そのなかでも、最低限新人看護師に必要なコミュニケーションとはなんでしょうか?先輩からみて、こんな新人だと教え甲斐があるという視点からまとめてみました!
社会人としては当たり前のことなのですが、新人看護師は社会人1年目でもあるため、この部分があまりできていない人もいます。しかし、学生時代に運動部だった人やバイトなどで接客・サービス業などをやっていたような人は自然と身についている傾向があるように感じます。そうではない人は、ちょっとオーバーなくらでもいいかもしれません。
よくある場面としては、出勤退勤の挨拶で「おはようございます」「お疲れ様です、お先に失礼します」。何か処置を一緒にまわるとき、指導を受けるときに「よろしくお願いします」「すみませんでした」「ありがとうございます」「気をつけます」など。何かアクションがある度に、対応に合った言葉が必要で、指導を受ける以前の問題と考えてもいいでしょう。
先輩としてちょっとイラっとするのは、「はぁ...」だけの反応が薄い人、「すみません」と謝ってばかりの人。結局、指導している内容を理解しているのか、反省しているのか分からないというのが意外とイライラするポイントです。ただでさえ、自分の仕事がある上に新人指導をしているので、スムーズにやり取りしたい、なるべく負担がなくやりたいと思っているのがプリセプターです。
しかし、新人看護師が全てなんでもこなせるわけがないので、なるべく指導の負担がかからないように、わかりにくかったことや自信がないところは、自分から伝えていかなくてはなりません。先輩からの声かけを待っているだけでは、先に進めないです。
新人看護師とプリセプターの関係がこじれているところで多いのは、約束を守らない、言い訳をしないなどです。例えば、課題を出したのにやってこない、理由も言い訳がましい...。これでは、指導になりませんし、患者さんを受け持たせることができなくなり、結局ステップアップの計画も台無しになります。
新人としては、毎日勉強で疲れてしまう、ストレスが溜まっているなど、理由はあるのでしょう。それでも、課題ができなかったらきちんと謝る、翌日しっかり課題をやってくるなどの行動が見られないと、指導しても何も響かない、やる気が感じられないと取られてしまいます。指導する立場としても辛いもので、結局まわりまわって苦労するのは新人自身です。
新人看護師にとって、新しい職場のプリセプターとの関係は、今後のスキルアップや仕事へのモチベーションなど様々な面で関係してきます。良好な関係を築くためにも、しっかりと挨拶、意思表示をする、約束を守ることを忘れないようにしましょう!
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |