忙しく働いていると、転職を考えていてもそのタイミングを決めるのは難しいもの。看護師の転職について、転職条件や入りやすさという面でベストな時期というものはあるのでしょうか?4つの時期に分けて考えてみました。
病院などの大きな場所では一番多いのがこの時期です。メリットとしては、国立や大学病院なども4月入職で大々的に募集をかけていることが多いので、新人看護師含めて一緒にオリエンテーションなどをしっかり受けることができます。希望の病棟なども通りやすいのがこの時期です。
デメリットとしては、同時期に新人看護師も入職してくるためライバルが多いことと、中途の看護師の場合には病棟などでは放置されやすい可能性があることが考えられます。
次に多いのがこの転職時期。メリットとしては、12月にボーナスをもらった上で1月から新たなスタートを切ることができます。そのため、9~10月にかけて1月スタートの募集案件が増える時期です。また、住民税は1月1日時点で住んでいるところで決定するため、区切りがいい時期でもあります。
デメリットとしては、12月は退職者によって人手不足な状況であることが多いため、退職者が多く忙しい部署に回される可能性があることを念頭に置いておきましょう。
多くの病院や施設では6月がボーナス支給月になっていることが多いので、1月入職と同様ボーナスをもらって次の職場に移れるというメリットがあります。次の職場では、12月にあるボーナスまでの期間が中途半端にはなりますが、6か月近く期間があるため、半額程度は支給される状況にあります。
また、4月入職の新人看護師や中途の看護師が一人立ちし始め、少し落ち着いてくる時期でもあり、転職していきなり忙しい環境に飛び込むことになる可能性が相対的に低くなると言えます。
デメリットとしては、年度途中になるため、税金関連の手続きなどが必要な場合があることです。
上の3つの時期に比べて、いい意味で穴場ともいえるのがこの9月入職。メリットとしては、4月入職した看護師が新しい環境に馴染めず6~7月までで退職するケースが少なくないため、求人数がそれなりに出ている割にライバルは少ないことです。そのため、応募が通りやすい時期と言えます。
デメリットは、転職する同期がいないことや年度途中のための税金手続き程度です。
看護師が転職をする上で、時期によって様々な差があるということが見えてきました。なんとなく転職時期を決めてしまうと、損をしたりあとで苦労することになるかもしれません。ボーナス支給、忙しさ、ライバルの多さなど、転職の優先順位をどこに置くのか、考える際の参考にしてみてください。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |