夜勤をしている看護師にとって、生活リズムの乱れはさまざまな身体への負担があります。しかし、なるべくその負担を減らし、自分のペースにあった時間の使い方ができれば、夜勤をすることも苦痛ではなくなるかもしれません。今回は、夜勤前後の過ごし方に焦点をあてて、よくある過ごし方タイプとポイントをご紹介します!
夕方からの夜勤入りや、深夜入りなどの場合、その日はなるべくエネルギーを使わずにいたい人も多いと思います。朝は目覚ましかけずに昼まで寝ていたり、だらだらと過ごすことで、夜勤のためにパワーをためておきたいという考え。
夜勤前の昼間に役所手続きや美容院、買い物、たまった家事をする人もいます。家庭があって子育てをしている人はなかなかゆっくり休めないという人もいるかもしれません。そのため、夜勤前の時間もうまくやりこなすという考えです。
夜勤後は死んだように帰ってきて、スイーツやジャンクフードを買い込んで夜にゴロゴロしながら食べる。たまったドラマを観たり、ゲームをしたり、とにかく家で動きたくない考えです。次の日が休みではなく、日勤であればなおさら充電するといった人もいるでしょう。
若いうちは夜勤後にそのまま出かけて丸一日遊ぶこともあると思います。夜は自然と疲れて寝ちゃうので、翌日にはリズムが戻っているという感覚です。なかなか年齢を重ねてくるとこの状況は厳しくなってきます。
夜勤後に数時間寝て、夜から外出したり動き出す人もいます。夜からの飲み会やイベントなどがあれば、勤務希望で休み希望や明けで希望を出すことはシフトではよくある方法です。次の日が休みであれば、夜遅くまで出歩くこともあります。
夜勤前後の過ごし方はそれぞれ合う合わないがあるかと思いますが、その後身体の負担を減らすためのポイントとしては仮眠の取り方が重要です。仮眠の時間はどのくらいがいいかというと、人間の睡眠サイクルに沿って、2時間(90分)前後の仮眠が効果的とされています。それ以上でも以下の中途半端な時間になるとせっかく深い眠りに入っていたときに覚醒してしまうからです。
また、仮眠をとる時間帯としては、昼過ぎの時間が一番体温が高く、身体が活発的になるため、午前中のうちか夕方以降で仮眠をとることがポイントです。
看護師にとって夜勤シフトは身体的につらいものがありますが、前後の過ごし方、仮眠の取り方で負担が軽減します。家庭の事情で仮眠をとる時間がなかなか取れないという人もいるかもしれませんが、少しでも横になって休む時間を作ってあげてほしいです。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |