看護師のキャリアはさまざまですが、いまや看護師の働き方は日本だけにとどまらず、海外でも活躍できる場所はあります。そんな海外で働く看護師の仕事を紹介します。
海外でメインに働く看護師の職場は以下のようなものがあります。
海外の病院で働く
日本人でも就労ビザがとりやすいオーストラリアやアメリカ、イギリスなどが人気で、日本で数年看護師として働いた後に海外の病院で働く看護師です。それぞれの国の条件をクリアする必要があるので、誰でもすぐに働けるわけではありません。語学学校や大学に通って研修を受けるなどがあり、半年~数年の準備期間を得て正看護師になるというパターンが多いです。国によっては日本の看護師より給料がいいところもあり、海外で定住しながら働きたい人向けです。
海外ボランティア、海外派遣
ジャパンハートや国境なし医師団が支援している発展途上国でのボランティア、海外派遣などがあります。近いところでいえば、カンボジアやミャンマー、災害時の緊急救援なども行っているところです。働く期間としては半年~1年などで、連続して働く人もいます。応募条件としては臨床経験3年以上、求める人材などが細かく記載されているため、よく確認する必要があります。離島やへき地医療、小児科経験、救急部門での経験などが生かせる場面が多いです。
ツアーナースやエスコートナースで海外添乗
旅行に添乗する看護師としてツアーナースという仕事がありますが、海外で治療された人が母国へ帰る際の付き添いをするエスコートナースという仕事もあります。どちらも拠点としては日本であったり、海外であったりしますが、一時的に海外へ行くことで英語スキルや海外医療、旅行医学に関する知識などが必要になることがあります。
ツアーナースの場合には一緒に日本から添乗するパターンと、現地受けといって海外で合流するパターンとあります。トラベルナースの場合は海外の医師の指示を受けて対応するため、英語スキルや看護師のスキルなどはより高いものが求められます。
シップナース(船上看護師)
客船や探査船、輸送船などの乗客や乗り組み員の健康管理を行うシップナースという仕事もあります。短いものでは数日間の乗船ですが、長いと数か月という場合もあり、船で海外をめぐる看護師の仕事です。こちらも船によっては英語スキルが必要であったり、救急などでの臨床経験が条件になることもあります。乗船中、長期的に業務に携わるため、その分1か月の長期休暇がもらえたりと、ONOFFがつけやすいです。
海外で働く看護師でもさまざまな働き方があることがわかりました。日本だけではなく海外の医療事情に触れたい、スキルアップしたいという方におすすめです。
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |