看護師経験は少しあるなかで、転職。中途採用として別の職場で働く際に抱える悩みはさまざまあります。中途採用ならではの悩みと対応策について、現場に馴染みやすくなる方法を紹介していきましょう!
看護師として数年経験があってから転職となった場合。転職先が同じ診療科であっても、別の診療科であっても、施設形態などが変わっても抱える悩みはいくつかあります。
その職場でのローカルルールがある
転職したことのある人はわかると思いますが、実は病院や施設ごとによってローカルルールが存在します。同じ処置に対しても順番が逆であったり、使用する物品が違ったりなど細かなものまでたくさんあります。なかには、古い習慣をそのまま受け継いでいるようなものまであり、なかなか中途採用の看護師には驚くものも多いです。
中途採用で経験があると、期待値があがる
中途採用で看護師の経験がいくらかあると、新人より率先力として求められることが多くなります。ひどいとオリエンテーションなどがなく、いきなり受け持ちを持たされたり、業務を一人で行うところなどもあるそうです。いくら経験があるといっても、初めての職場ではほとんど新人に近い状態だと思うので、その期待とのギャップで負担に感じてしまう人もいるようです。
前職と環境やスタッフなどを比べてしまう
よく転職すると、「前の職場はこの機械新しかったから良かったな」「前はこんな仕事までしなかったのに」と、ネガティブな比較をしてしまうことがあります。そうなると、自分自身のモチベーションも下がりますが、周りのスタッフへも影響してくる可能性があります。「あの人いつも昔のことばっかり言っている」と思われてしまうと、印象が悪くなったり、人間関係もギスギスしたものになりかねません。
まず、前職がどうだったとか、経験年数がとか関係なく、そこの職場では1年目という新しい気持ちは忘れずにいてほしいです。経験を生かせることがあれば存分に生かせればいいですが、過去にしがみついていても何もいいことはありません。いまいる現状をしっかり受け止めて、そこで何をしていくかを考える必要があります。
また、中途採用であることで勘違いされてしまうイメージなどは、自分から積極的に訴えていくことが大切です。たとえば、はじめての処置なのに、周りからはできるだろうと思われてしまう場面で、きちんと「はじめてなので教えてください」と伝えることなどです。知らないことの恥ずかしさ、聞きづらさはもちろんありますが、そこは勇気を出していきましょう。
中途採用の看護師には特有の悩みがありますが、自分から変わっていけば、少しでも馴染みやすくなる環境は作れます。恥ずかしさや勇気がいることではありますが、転職先でもうまくやっていくためにも身に着けてほしい方法です!
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ゆみかおる 看護師10年目。小児科、整形外科病棟での経験あり。現在はフリーランスとして、クリニック、健診、ツアーナース、医療系ライターとして活動中。 |