子どもの宿題、どうしていますか?自分のタイミングでやるまで放っておきますか?それとも「早くやっちゃいなさい!」と指示するタイプですか?
もし自分の子育てのせいで、子どもが自分ではなにも出来ない人間に育ってしまったとしたら・・・少し立ち止まって、考えてみて下さい。
「宿題はないの?」「ご飯の前にやってしまいなさい」「宿題は終わった!?」そんな言葉をいつもお子さんにかけていませんか?
こうしたお母さんは子どものためを思って、子どもが困らないようにと先回りして言っています。しかし、気がつくと宿題のことばかりだけでなく、子どもに選ばせる子育てをしていない可能性があります。
子どもが「後でやる」「◯◯してからやる」などと言おうものなら大変です。どうして早くしなければいけないのか、先にやってしまうとどんなメリットがあるのか、そのタイミングでやらなければどんなデメリットがあるのか、子どもが宿題を始めるまで言い続けます。
それで本当に良い結果がでるでしょうか。
さてそれでは、子どもに自分で選ばせることを許さない意味はどこにあるのでしょう。こんなこと、もし自分が夫や親からされたらどうですか?私の意志はどこにあるの!?と反論したくはならないでしょうか。
子どもにとってはお母さんはとても大きな存在です。そのお母さんに自分の意志を否定され続けていたら、知らず知らずのうちに子どもの心は傷つき、もうこれ以上傷つきたくないからと、自分で判断するのをやめてしまいます。
つまり思考停止してしまうわけです。これが俗に言う、指示待ち人間の原型です。自分の大切な子どもが、将来誰かからの指示がなければ何もできない大人になってしまったら・・・想像するだけでも怖いですよね。
このように、先回りをして子どもに指示を与え続け、選択権すら奪う子育ては誤りです。子どもの自主性を尊重しない、子どもに自分で選ばせることをしない子育ては間違っています。たとえお母さんに悪気はなくても、子どものためを思い、子どもを愛しているからこそやっているとしても、子どものやる気の芽を詰むことはいまから止めましょう。
宿題は復習や予習のためにも大切ですが、自分がしなければならないことを責任を持ってやり遂げる力を育てるためにも重要な意味を持っています。
誰に言われなくても、自分の判断でするべきことはする、そんな人間になってほしいなら、子どもが自分のタイミングで始めるのを待てない癖を持っている人は改めて下さい。もちろんそれは、自分の指示に従わない子どもにイライラする時間をなくすためにもとても有効な方法です。
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加賀 里奈 食べ歩きやインテリアに興味がある、キャリア4年の副業ライターです。札幌市在住で、某医療施設に勤務しています。現在、東京オリンピックに向けて英語を猛勉強中です。 |