女性の体は30代から変わると良く言われるように、30歳を過ぎたあたりから何かしらの体調の変化を感じる人が多くいます。
実際に薬酒で有名な養命酒の調査では、30〜50代の女性の約85%が、特に病気があるわけではないけれど体調が悪いと感じています。原因はわからないけれどなんとなく体の調子が悪い、こんな状態を東洋医学では「未病」と呼びます。
"疲れやすい""疲れが取れない""体がだるい"など、病院に行くほどではないけれど、気分がスッキリしないといった状態が続くのは気が重いものです。肩こり、腰痛、手足の冷えなどもこの時期に感じやすい体の不調です。これでは健康な状態というのがどんなものか、どんなに生活のクオリティが下がっているのか、次第に忘れてしまいそうです。
30代を境に未病の状態が続くのは、加齢による体質の変化だと考えている人が多いそうです。確かにこの時期、基礎代謝もがっくり落ち、内臓機能が低下したのも強く感じ、なんとなく体調が悪いという日が増えてきます。そのために太りやすく、健康状態も悪くなります。
未病は主に血液やリンパの循環が悪いために起こっていることが多く、巡りが悪くなると体のあちこちに不調が現れてきます。手足の冷えも、疲れやすさも、肩こりや内臓の不調も、血液やリンパの流れが良くなると改善されることが多いのです。
もちろん加齢も原因のひとつではありますが、不規則な生活習慣や日々のストレス、睡眠不足や偏った食生活などさまざまなことが重なって未病の状態へと変化して行きます。それを感じやすいのが、30代を過ぎた頃ということなのかもしれません。
健康でいたいけれどつい無理をしてしまう、無理の効いてしまう年代だからこその悩みとも言えそうです。
30代以降の女性は、仕事でも家庭でも責任が増え、そこに子育てや親の介護など自分以外のことに費やす時間が大幅に増えること重なって、未病の状態を改善する余裕がない場合も多いと思います。 体調が悪いと感じながらも、つい無理を重ねてしまうのですね。
ただ多くの未病の女性は、辛い症状を対処療法で乗り越えるのではなく、根本からの体質改善で健康を取り戻したいと考えています。体質改善の方法としては、食事、運動、睡眠、趣味、マッサージなど、普段の生活の中でもちょっとした心がけでできることも多くあります。
体が元気な人は女性でも男性でも、いつまでも若々しく笑顔も素敵です。 何よりも大切な自分の体を、折に触れてメンテナンスしてあげることはとても大切ですから、自分なりの体質改善の方法を探してみましょう。