仕事しながらの親の介護が大変で、ストレスを感じてはいませんか?
ストレスのせいで思わず親を怒鳴ってしまったり、介護を放棄したくなる自分がイヤになったりと、人には言いづらい悩みを抱えている人もいるはずです。
できるだけストレスを減らして介護を続けていくためのヒントを紹介します。
医療現場でがんばっているあなたは、もしかして完璧主義だったりしませんか?大事な親なのだから完璧に介護しなくては、などと自分を追い詰めないようにしてください。
「介護は一人では無理だ」ということを理解して、兄弟や配偶者、親せきと一緒に協力して介護すること、介護サービスを積極的に利用することを心がけてみましょう。
頑張り屋で優しい人ほど、つらい時も愚痴を言わずに介護してしまいがちです。しかし、何も言わずに介護していると、周囲もあなたに任せっきりになります。
ストレスを感じたら、どんどん周りに愚痴を言ってしまいましょう。親の人格を傷つけることは言ってはいけませんが、自分が辛いと感じている気持ちは、吐き出してしまってよいのです。
周囲の介護経験者から思わぬアイデアがもらえるかもしれませんし、職場もあなたの事情を理解して、勤務体制などを見直してくれるかもしれません。
自治体の介護関係を担当する部署には、介護サービスや補助金、介護ベッドのレンタルなど、介護に関する情報が集まっています。
介護にまつわる問題は、高齢化が進む日本全体にとって大きな問題ですので、自治体も力を入れていることも多いです。職員が相談に応じてくれることもありますので、積極的に活用しましょう。
どんなに大好きな親の介護でも、「介護はストレスがたまるものだ」ということを自覚しましょう。ストレス発散には、一人の自由な時間を取ることが大切です。読書してもよし、買い物をしてもよし、好きな事をして過ごすのです。
介護のことを忘れて気持ち良く過ごす時間を、意識してとるようにしてください。
ストレッチ、ヨガ、ジョギング、ウォーキングなど、ちょっとした空き時間に身体を動かしましょう。
身体がリフレッシュすると気分もよくなりますので、ストレスを感じたら体を動かしてリフレッシュするように心がけてください。
気分が落ち込んでばかりだったり、自己嫌悪にさいなまれたり、つらい気持ちが全く消えなかったりしませんか?もしかしたら、介護のストレスが原因の「介護うつ」かもしれません。
気分が晴れず落ち込む状態が2週間以上続いていたら、心療内科などのクリニックを受診することをオススメします。早めに対処すれば、重症になる前に治せることが多いからです。
親の介護はけっしてひとりで抱え込まず、周囲の手を借りて、できるだけストレスを減らすように心がけていきましょう。
イキイキした表情のあなたに介護されれば、介護される親もきっと嬉しいはずです。
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長谷川 真由美 元博物館キュレーター、美術系編集部を経てウェブライターに転職。ウェブライター歴5年。現在2児のお母さんです。知人に看護師などいるため医療関係の記事も担当しています。最近は子供のお弁当作りに夢中です。 |