医療の現場で働いている女性は何かと忙しいもの。しかも夜勤などをこなさなければならないとなると勤務時間が不規則になるため、なかなか彼氏とも付き合えない場合が多いようです。でも結婚はしたいし、仕事を続けながら子どもも持ちたいのが女性というもの。
遅くとも30代で結婚しておかないと出産や子育てに間に合いません。ここでは先輩たちが結婚をどんなタイミングで決意したかを見ていきましょう。
看護師の場合、20歳ごろから准看護師として働き始める女性が多く、その後働きながら看護師の資格を取得するというパターンが一般的です。看護師は求人の多い職業ですので22~25歳ごろで結婚し、子育てを半年か一年したところで職場に復帰するのも難しいことではありません。
入院設備のある総合病院の看護師だと夜勤などで忙しく、家族とゆっくり過ごす暇もありません。しかし、小規模の内科クリニックや小児科クリニックなら、オフィス勤めのOLと同じような勤務時間で済みますので、無理なく仕事と結婚生活を両立できるようです。
看護師勤めをしていて結婚することになった時、考えてしまうのは「いつ上司に報告したらいいのか」ということでしょう。
一般の会社であれば結婚式の3ヶ月前ぐらいまでに報告をしておけば新婚旅行の休暇を取るにも引き継ぎをするにも十分ですが、慢性的に人手不足の職場で働いている看護師の場合には6ヵ月前には上司に伝えておいた方が無難です。
伝える順番も大切で、まず始めに上司、次に直属の先輩、そして最後に同僚という風にします。うれしいからといって先に同僚に言ってしまい、それが上司の耳に入ると波風が立つこともありますので注意してください。
女医の場合は結婚する人が非常に少ないという現実があります。医師の場合、学部を卒業して研修を終えた時点ですでに30歳ぐらいになっているわけですから、35歳の高齢出産前に子どもを産もうとすると、卒業してすぐに結婚しなければなりません。
いったん勤務が始まってしまうと、なかなか婚活したり交際したりする時間がないというのが現状です。同じ医師でも男性の場合は97%近くが結婚するのに対して、女医が結婚する率はたったの44%となっているのも、結婚にちょうどいいタイミングがなかなかつかめないからです。
そのため、半分以上は生涯独身で過ごすことになるわけです。ちなみに女医の結婚相手の7割は同業である男性医師という統計が出ています。
結婚は一生の問題ですが、働く女性にとって仕事は結婚と同じくらい大切な問題です。看護師のようにある程度将来の仕事の予測が立てられる職業では、出産の時期もしっかりと考慮することが大切です。
「できちゃった婚」はおすすめできません。最初に職場を選ぶ時に産前産後休暇をできるだけ長く取れるクリニックを選ぶのもいいアイデアですね。
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加賀 里奈 食べ歩きやインテリアに興味がある、キャリア4年の副業ライターです。札幌市在住で、某医療施設に勤務しています。現在、東京オリンピックに向けて英語を猛勉強中です。 |