薬剤師は1人で行う仕事でない以上、必ず職場内の人間関係は存在し、多少なりともトラブルも起こります。辞めたり転職したりする程ではないけれど...という悩みを持っている人も少なくないのではないでしょうか?
そこで今回は、悩みの例と解決法をまとめました。
薬剤師に限ったことではありませんが、仕事の申し送りができない人がいますよね。
しかしこの問題、確認事項の多い薬剤師の業務では患者さんの健康被害にも直結するため深刻です。さらにシフト制の職場では、本人に聞けない場合も多いので本当に困りますよね。
これを解決するためには、申し送り用紙の活用が効果的です。原始的な方法ですが、決まった形式の用紙を用意し、業務の進行度を書き込む欄などを作っておくことで、申し送りがルーチン化され伝え忘れも減ります。
すでに活用されている職場がほとんどだと思いますが、もしなければぜひ用意しましょう。考えているよりも効果が期待できます。
人にはそれぞれクセや考え方がありますよね。利き手や出身大学、経験などによっても調剤の方法が変わります。
業務に支障がなければ良いのですが、処方せんを他の紙に挟むので監査がしにくい、調剤印を押す位置が見づらいなど、ミスではないけれども作業効率を下げるクセは不満に繋がりやすい傾向があります。
しかし、クセは本人では気付けないことも多いですよね。また、何か別の考えから良かれと思ってしている場合もあります。したがって、一方的にイライラする前に聞いてみましょう。
理由を聞き、どうしてほしいかなどをきちんと言葉で伝えることで解決できるケースは非常に多いのです。クセにお困りであればぜひ試してみてくださいね。
業務上ではとり立てて不満はなくても、会話や趣味、基本的なスタンスが合わず、どうも仲良くなれそうにないという人、いませんか?
もしその人と接することでフラストレーションが溜まっているなら無理して合わせず、タイミングをずらしてしまうのも解決策です。
休憩時間や病棟を周る時間などをずらしたり、シフト制であれば出勤日をずらしたりしても良いですね。
仕事にもともと不満がないのであれば、その人と人間関係のトラブルに発展する可能性は下がり、お互いにとっても良い関係を築けますよ。
職場には多くの人がいますよね。特に、病院など他職種が多い職場では、自分の常識が全く常識ではないということも起こりやすく、人間関係も難しくなります。
しかし、トラブルの多くはきちんと伝えていないことによるすれ違いに起因するそう。小さなことでも言葉にして伝える環境になれば、働きやすい職場になるかもしれませんね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |