薬剤師がパートとして働く上で、もっとも多い悩みが人間関係に関するもの。パートだから、と独特のストレスを感じる人も多いようですね。
そんな悩みを作らないため、日々の業務で気をつけておきたいことをご紹介します。
薬局や病院ではほとんどの施設でパート薬剤師が勤務しています。業務的にも運営的にもパートによって支えられているといっても過言ではないでしょう。
それでも、正社員の中には雇用形態の違いだけでパートを見下す人もいますよね。しかし、当然ですがパートだからといって正社員に負い目を感じる必要はありません。
これまでの経験から危険があると判断できるなら、薬剤師として伝えるべきです。医薬品に関係のない事務的なことでも、間接的に患者さんの健康を害する可能性があるので、おかしな点は指摘すべきでしょう。
雇用形態の違いにより、負うべき責任や仕事の範囲は異なりますが、どちらがすばらしいという判断基準にはならないのです。
どんなに注意をしていても人間はミスをするものですよね。しかしそんなミスのときこそ、その後のフォローには全力であたりましょう。もしここで手を抜いてしまえば、所詮パートだからと軽んじられるきっかけを作ることになってしまいます。
なにより、会社の社員として重大な責任はなくとも、薬剤師である限り、患者さんに対して大きな責任と義務がありますよね。誠実な対応は同僚だけでなく患者さんからの信頼もすばやく回復することができます。
所詮パートだから責任感がない、などとは微塵も感じさせないフォローをしましょう。
どうせ働くなら、「この人仕事ができるな」とか「この人とは一緒に仕事しやすい」と思われたいですよね。すべての営業時間中いるわけではないパートだからこそ、できることがあります。
それは、自分のいない間のことを考えること。もちろん、どんな雇用形態であっても引き継ぎは行いますが、それだけではなく必要と考えられる次の対応まで準備しておきます。
いない間に変わったことも可能な限り把握しておきましょう。週2、3回だけの出勤にもかかわらず誰より仕事を知っている、なんて格好いいですよね。
圧倒的な存在感で頼られ、パートだからなどと言われることはあり得ません。
雇用形態の差は決して、人間的な身分の差や価値の差ではありません。薬剤師としての責任をきちんと果たしているのであれば、医療現場においては対等なはずです。
もし今、パートであることに負い目を感じて譲歩していることがあるのなら、本当に譲る必要があるかを考えてみてもよいのでは?
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |