![]() |
ソフィアままさん(44歳/愛知県/薬剤師歴22年) |
メーカーへの勤務も考えたのですが、メーカーは学術として入社しても後に部署が変わる可能性があります。一方で医薬品卸ならば部署が変わる可能性が低く、また見学に行った会社の雰囲気がとても楽しそうだったので医薬品卸への入社を決めました。
卸で学術を続けたかったのですが、会社が吸収合併され部署が取り潰されることになってしまったのです。学術の仕事を続けられないのなら心機一転して、今までとは全く違う仕事をしてみようと思いました。
たまたま自宅近くの調剤薬局で薬剤師を募集していたので応募したところ、即採用となり働くことになりました。
比較的店舗数の多いチェーン薬局だったため、仕事に慣れた頃から異動が多くなりました。早いときは半年ほどで異動でした。また、他店舗への応援も多く、慣れない処方や薬に戸惑うことも多かったです。
また、ドラッグストア併設店の一人薬剤師を任されたときはほとんど休めず、一番忙しかった時期は12日間連続勤務・13日間連続勤務が約3ヶ月続きました。
これはレセコンの入れ替えやそれに伴うシステム変更・勉強会、本部での会議や管理薬剤師の研修会などが重なったためですが、本当に大変でした。
週40時間の勤務時間を超えることはなかったのですが、勉強会・研修会会場や本部までの移動時間は勤務時間に換算されず、実質的に1日仕事なのに勤務時間は2時間程度ということも多くありました。
このような激務の中、体調を崩し1ヶ月入院しました。
いろいろな意味で本当に楽になりました。
勤務していた会社は「パート職員が残業すると経費がかさむ」という理由でパートの残業を禁止していました。そのため定時に帰ることができるようになり、家族と食事ができるようになりました。
また週32時間の契約にしていたので、週に4日フルタイムで働き、残りの3日は休むことができました。そして気持ちも体も楽になったおかげで、子供を授かることができました。
休職中に大型新薬がいくつも発売され、とても不安でした。もっとも、専門誌を定期購読したり医療サイトのメーリングリストに登録して復帰に向けた準備はしていたので、復帰後のブランクはあまり感じませんでした。
確かに全く初めて接する薬剤もありましたが、添付文書を読んだり同僚薬剤師に色々教えてもらうことでフォローはできました。
子育てに理解のある職場を選んだので、急な欠勤やイベントに伴う欠勤も問題なくフォローしてもらっています。また、大病院の門前薬局なので比較的休みが多く日・祝日は完全に休みなので、以前よりあちこちへ出かける機会が多くなりました。
ただ、正社員が少なくパート職員が多い職場なので、他の薬剤師が休む場合には逆にフォローに入る必要があり、月に数回ですが家族と食事がとれない日があります。これはGIVE&TAKEなので仕方がないかな、と思っています。
患者さんにとってはメリットのある制度だとは思います。ただ、まだ子供が幼いので子供が熱を出しているときなどに患者さんから連絡があっても十分な対応ができないだろうな・・・という漠然とした不安はあります。
また、会社がかかりつけ薬剤師になることを要求してきても、現段階ではその要求に答えることはできないと思っています。
子供が中学生くらいになったら、また学術の仕事に復帰したいと思っています。調剤の現場も好きなのですが、調剤薬局での経験を活かして新たな視点から学術の仕事をやってみたいです。今後は英語もしっかり勉強してTOEICでハイスコアを取りたいと思っています。
ソフィアままさん、どうも有難うございました!