![]() |
こうちゃんママさん(34歳/千葉県/薬剤師歴12年) |
大学4年生のときに病院実習を受け、実際の臨床現場を見学させて頂く機会がありました。様々な経験をさせて頂き、現場で即戦力となるには大学で学んだ知識では全く足りないことを実感しました。総合病院は取り扱う薬品の種類も多く、診療科目を問わず幅広く勉強できると思い希望しました。
入院されている患者さんとじっくり腰を据えてお話しすることができ、患者さんの希望にそった提案を医師や他のコメディカルスタッフに行い、より適切な薬物治療を施すことができたときにはやりがいを感じました。
夜はしっかりと眠りたい方なので、月2~3回ある夜勤は苦手でした。特に土日は他の薬剤師が午前中で帰ってしまうため一人で翌朝まで業務しなくてはならず、混んでしまうと患者さんをお待たせしてしまうので大変でした。
東洋医療はそれ単独で治療することは少なく、西洋医学との併用で治療するケースが殆どですので、病院でしか見ることのない疾患やその治療法に関する知識があるというの良かったと思います。
私にとって初めての薬局勤務でしたので、病院では事務さんが行う調剤報酬やレセプトの処理に関して一から学ばなくてはいけませんでした。覚えるまではそれが大変でした。
漢方調剤はやりがいのある仕事でしたので、退職というのは非常に残念でした。しかし子供が生まれて、子供が風邪をひくなどして病院に行く機会が増えるにつれて、小児医療について興味をもつようになりました。復職先は小児科の門前薬局を選び、小児医療を学ぼうと考えました。
最近は病気などで呼び出されることは少なくなりましたが、復職してしばらくは子供が熱を出して仕事を休まざるを得なかったり、保育園から連絡を頂いて迎えに行かなければならないことがよくありました。
他のスタッフにご迷惑をかけてしまうことがとても心苦しかったです。その代わりといってはおかしいですが、出勤した日は人一倍仕事を頑張るよう努力しました。
現在の私の勤務状況ではかかりつけ薬剤師になる条件を満たしていませんので、取り組んでいませんが、いずれ条件にあう働き方をしたいと考えています。ただ24時間の電話対応など子育てをしながらでは難しい条件もありますから、この制度は中々厳しいところを感じているのが本心です。
いずれは正社員として勤務し、できれば薬局の管理薬剤師になりたいと考えています。子育てとの両立は楽なことではありませんが、両立できているのも他のスタッフが協力してくれているからです。
ですから私が育児を終えて管理薬剤師として勤務したとき、子育て中のスタッフと働くことなった時は、彼女たちが安心して仕事と育児を頑張れるようにお手伝いをしたいと思います。また今年度、小児薬物療法認定薬剤師の認定を受けましたので、そのキャリアを活かした働き方をできればと考えています。
こうちゃんママさん、どうも有難うございました!