患者様の薬局への不満No.1ともいえる「待ち時間」。待ち時間が長いと患者様のイライラが増して、服薬指導もままならなくなることも。薬局にとって待ち時間対策は必須といえるでしょう。ここでは、薬剤師ができる待ち時間への工夫をご紹介します。
薬局の待ち時間。それは患者様の満足度を大きく左右する大切なポイントです。特に、仕事の合間に来る人や性格的に短気な人は、待たせてしまうと次に来てくれなくなる可能性が高いでしょう。薬局経営への待ち時間の影響は大きく、待ち時間が長い薬局は患者様の足が遠のきかねません。
とはいえ、待ち時間をゼロにすることはできません。そこで、ちょっとした工夫が必要になってきます。薬剤師の心がけ次第で患者様の満足度を抜群にあげることはできるのです。
まずは、患者様から処方せんを受け取る際に待ち時間の目安を伝えるようにしましょう。そうすることによって、患者様に薬局で待つのか否かの選択肢を与えることができます。待ち時間に買い物などの他の用事を済ませることができれば、患者様にとって待ち時間はデメリットにならないのです。
もし薬局で待つことにしたとしても、薬局内に時間を潰せるものがあれば、待ち時間による精神的な負担を減らせるでしょう。具体的には、雑誌や新聞、飲み物を置いてみる、wifiを無料開放してみるといった工夫が挙げられます。
薬剤師だけでは実行が難しい点もあるかもしれませんので、経営者にも相談してみましょう。
薬の多い患者様や、一包化の多い患者様が来たときは、どうしても待ち時間が長くなってしまいますね。待ち時間の根本的な対策としては、このような方への対処方法が必要です。
そこで、定期的に来る患者様のうち、Do処方で薬の多い方の分は、あらかじめ用意しておくというのはいかがでしょうか。事前に、患者様ごとの薬セットを予製として作っておくのです。
ここで注意すべき点は、在庫管理との兼ね合い。もし予製が不要になった場合、予製に使った薬は調剤棚にある薬と使用期限が異なることが多いので、そのまま調剤棚に戻して混在させると危険です。必ず管理薬剤師と相談した上で行うようにしましょう。
待ち時間のストレスがない薬局は、それだけで患者様にとって魅力的です。待ち時間による患者様のイライラがなくなると、薬剤師も落ち着いて仕事ができますね。待ち時間対策を上手に行い、患者様が足を運びたくなるような薬局づくりをしていきましょう。
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ゆゆまま 産休・育休経験済みのママ薬剤師。0歳児のお世話に奮闘中。現在は育児の合間にライターをしています。 |