年収や勤務時間はもちろんですが、転職のときに忘れずに確認しておきたいのが福利厚生。なぜなら、福利厚生も働きやすさに直結する職場選びの大切なポイントだからです。正社員やパートタイマーだけでなく、派遣の形態であってもしっかり制度が整っている企業も存在します。
ここでは、薬剤師が特にチェックしておきたい福利厚生の内容を見ていきましょう。
まずは毎月の給与明細にも記載され、実感しやすい「交通費」と「住宅手当」を確認しましょう。交通費や住宅手当はその限度が会社によって異なっており、意外と手厚くしている会社もあるものです。
ドラッグストアでは「社内割引」でOTCを購入できることもあります。常備薬をお得に買えるだけでなく実際に試すこともできるので、薬剤師としての知識をさらに広げることができます。
大手では、「財形貯蓄」や「持株会」といった資産形成に役立つ福利厚生が整えられていることも。これらの制度は長期的にみると大きなメリットがあるので、ぜひ活用したい福利厚生です。
長く働きたいと思う場合、特に女性は結婚・出産などのライフステージをいかに乗り越えられるかが大きな課題です。産前産後休暇、育児休暇、看護休暇、介護休暇などは法律でも定められている休暇です。
しかしその内容は、法の規定より手厚くされていることもありますので、要チェックです。一方で注意したいのが、短時間勤務制度。対象が正社員に限られていることも多いので、細かい条件まで確認しておきましょう。
子育て支援の風潮が高まっている影響もあり、女性が働きやすい福利厚生を独自に用意している会社も増えています。面接では積極的に質問してみましょう。
プライベートを重視するなら、休暇日数はチェックしておきたい大切なポイントですね。
有給休暇以外で取得できる休暇としては、主に夏期などに設けられるリフレッシュ休暇や、一定の年齢に達したときに取得できる長期休暇があります。さらには、ホテルやレジャー施設、習い事などが割引料金で利用できる福利厚生プログラムが導入されていることもあります。
また、キャリアアップを積極的に図りたい薬剤師がチェックしておきたいのは、認定薬剤師の資格取得支援制度。資格取得費用の全額もしくは一部を負担してくれるというものです。認定薬剤師は薬剤師ならいつかは取っておきたい資格ですから、サポートがあるのはありがたいですね。
福利厚生制度の充実度合いは働きやすさの目安になる大切なポイントです。とはいえ、いくら良い制度がたくさんあっても、福利厚生は社員が使っていなければ意味がありません。転職活動では、職場内での福利厚生の活用度を確認しておきましょう。
![]() |
ゆゆまま 産休・育休経験済みのママ薬剤師。0歳児のお世話に奮闘中。現在は育児の合間にライターをしています。 |