労働条件に必ず記載されている年間休日数や有休休暇日数。記載はあるものの、シフト変更や急な休みの代替などで思ったとおりに休暇を取ることができないことが悩みの人も。この記事では、有給休暇が取りやすい環境や職場選びのポイントについてお伝えします。
製薬メーカーなどの大企業の社員や公務員は、原則としてカレンダーどおりに休日があり、有給休暇制度も設定されています。公務員はほとんどの団体が年間有給取得日数を20日に設定しています。
また、大企業であればGWやお盆に7から10日ほどのまとまった休日を設定している会社も多く、休日や休暇の制度が充実しています。最近では、大企業や大手調剤薬局が、企業イメージアップのために社員や従業員に休暇制度の積極的な活用を呼び掛ける傾向もあります。
このように、大企業の社員や公務員として働く薬剤師は、比較的有給休暇を取りやすい職種の1つとなっています。
せっかく休暇取得制度があっても、制度を使うことができなければ休暇を取ることはできません。そこで、休暇制度を利用しやすい環境の有無が職場選びの重要なポイントの1つとなります。
上司や同僚など周りのスタッフが休暇を取得しない人ばかりであれば、自分だけが休暇を取るのは気が引けてしまいます。今は独自の休暇制度導入や社員に対する積極的な休暇取得の支援を行う会社も増えています。会社全体で休暇取得に対する雰囲気がづくりを行っているかどうかをあらかじめ調べることも有効です。
薬剤師スタッフが多い病院や多店舗型の調剤薬局では、他部署や他店舗からの応援で自分の替わりに業務に入る薬剤師を確保しやすく、休暇が取りやすい環境になっています。
週末診療を行わない病院では、薬剤師も土日が休日となります。確実に土日が休みであれば、前後に休暇を取得することによって3連休や4連休などまとまった休みを取ることも可能になります。
混雑や人込みを避けて休日を満喫したい人や、休暇でしっかりと身体を休めることを心掛けている人は、職場探しのポイントとして、土日など連続した休日を設定していることを条件に職場を検索しても良いでしょう。
薬剤師は調剤や服薬指導など、気を使う作業や業務が多いのが特徴です。また、一日をとおして立ったまま業務をするなど精神的にも身体的にも自分のリソースを酷使します。自分が疲れてしまっていては、周りのスタッフや患者さんに悪い印象を与えかねません。有給休暇など休暇制度を上手に活用しながら常に高い質のサービスを心掛けたいですね。
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さゆみ 薬剤師ライター。病院での薬剤師としての勤務を経験後、現在は、管理部門で医薬品や化粧品、サプリメントなどヘルスケア全般に関する業務に従事。現場と管理部門での両方の業務で得た知識をもとに、健康や美容に関するライターとしても活動中。 |