コンビニやスーパーなど24時間営業の店舗が増えている中、薬局やドラッグストアにおいても24時間対応が求められる時代になっています。24時間開局、開店している店舗があれば、そこで働く薬剤師もいるはず。この記事では、夜勤で働く薬剤師の業務や待遇についてお伝えします。
病院では、入院患者や急患などの対応があるため薬局の夜勤は必須です。患者への投薬や注射の払い出しなど、薬剤師は休む間もなく病棟や外来に対応することもあります。
勤務時間については、日勤と夜勤のシフト制を採用している病院もありますし、日中の勤務からそのまま夜勤に入る宿直制を取っている病院もあります。
夜勤や当直に対応する薬剤師の報酬は基本給に反映されているか、手当が付く場合がほとんど。ですから、当直勤務ができるということは経済的なメリットが大きいのです。
さらに、夜勤では日中のルーティンワークとは違い、予想外のケースに遭遇することもあり、薬剤師としての責任の再認識やスキルアップにおいてもメリットがあります。
まず、通勤場所や通勤にかかる時間を実地で確認しましょう。夜勤の出勤時間帯は夕方が予想されます。夕方は朝や昼間と違う交通の流れが発生するなど、予想外な通勤時間を取られてしまう場合もあります。
ですから、実際に想定される時間に乗り物に乗ってみるなど、現地で確認することが必要です。また、勤務条件は良くても仕事が単調、仕事がない時間が大半を占める、逆に忙し過ぎるなど、仕事の内容が自分の希望と合わない場合もあります。
希望に合わなければ夜勤に対するモチベーションが続かず、新しい職場を探すことになってしまいます。夜勤の職場を選ぶならば、仕事内容もライフスタイルも自分の理想にこだわって叶えましょう。
夜勤というと、時間が不規則だったり昼夜逆転の生活だったりと、生活に対する影響を心配する声も聞かれます。不規則な生活による体調不良の予防は、食事への配慮や、昼間でも快適な睡眠が取れるインテリアや寝具の調整により十分可能です。
また、家族や仲間との活動時間のズレによる生活のすれ違いは、起きている時間や休みの日はなるべく一緒に過ごす、意識的に会話を増やすというように、日頃から相手とのコミュニケーションを心掛けることにより避けることができるでしょう。
夜勤という薬剤師としての新しい働き方。職場として選ぶ人はまだまだ少ないのが現状です。だからこそ、給与や勤務時間など目の前の条件だけでなく、ライフスタイルやキャリアアップなどを視野に入れ、未来の自分に有利な条件職場を積極的に選びましょう。
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さゆみ 薬剤師ライター。病院での薬剤師としての勤務を経験後、現在は、管理部門で医薬品や化粧品、サプリメントなどヘルスケア全般に関する業務に従事。現場と管理部門での両方の業務で得た知識をもとに、健康や美容に関するライターとしても活動中。 |