世間では働き方改革や女性が働きやすい社会づくりが課題となっていますね。女性薬剤師、ママ薬剤師としても気になるところですが、もともと女性の割合が多い薬剤師業界。各薬局や病院での女性がどんな環境で働いているのか調べてみました。
厚労省は女性が活躍できる社会を実現するために、様々な情報を公開しています(http://positive-ryouritsu.mhlw.go.jp/)。
このサイトでは女性の働き方・雇い方に関する様々な質問に対する回答や、各企業が発表する女性の活躍推進宣言のほか、企業ごとの従業員男女比、平均残業時間、育休取得率、管理職の男女比などのデータベースが公開されています。
将来を考えた就職やママ薬剤師として転職を考えている人には嬉しい情報が盛り沢山。活用しない手はありませんよね。
たとえば調剤併設型ドラッグストアを関東地方から関西地方へ展開する「株式会社スギ薬局」。子育てサポート企業として厚労省から「くるみん認定」を受けています。正社員・契約社員の55.3%、パートナー社員の71.4%が女性で、女性管理職の割合増大と残業時間の30%減を目標に計画を立てています。
また、同じく大手チェーンのドラッグストア「ウエルシア薬局株式会社」は、正社員の中でも特に薬剤師で女性が占める割合(44.3%)を示してくれているので分かりやすいですね。管理職に占める女性の割合は14.1%だそうです。 同じグループ内でも女性が占める割合などにバラつきがあるのが興味深いのでぜひ参考にしてください。
病院でも女性の活躍を推進する企業はたくさんあります。「医療法人猪鹿倉会 パールランド病院」はその取り組みを評価され、均等・両立推進企業表彰ファミリーフレンドリー企業部門で鹿児島労働局長賞を受賞しています。当然女性の育休取得率は100%、管理職に占める女性の割合も51.6%と見習うべき数字を維持しているようです。
病院には看護師さんや事務さんなど数多くの女性スタッフが勤務していますので、なかなか薬剤師のみの状況は把握しづらいところ。しかし、全体的な雰囲気も参考になりますし、職種ごとにデータを示している企業もあるので一見の価値アリですよ。
結婚や育児を視野に入れて就職や転職を考えるときは女性が活躍できるのか、育児に関連した福利厚生はどうなのかが気になるところ。しかし各社のHPには同じようなことが書かれていてよくわからないなんてこともありますよね。そんなときははっきりとした数値が一覧になっているデータベースをぜひ活用してみてください。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |