「くるみん認定」や「えるぼし認定」という制度を聞いたことはありますか?これらは女性が働きやすい環境を作る努力をしている企業に与えられる認定。つまり女性薬剤師の味方でもあるということですよね。今回はどんな内容の認定で、どんな基準で認められているのかを調べてみました。
くるみん認定は次世代法に基づいて作られた制度で、従業員の子育てを応援する企業に認定を与えるものです。認定基準は女性の育休取得率が75%以上や、男性従業員の中で最低でも1人は育休を取得していることなどいくつかの項目があります。また、どういう企業にするかの具体的な目標と計画も提出します。
くるみん認定には「くるみん認定」と「プラチナくるみん認定」の2段階があり、プラチナくるみん認定は継続的に努力しているかなどより厳しい基準で認定されます。今後育休を取りたいと考えているけれど取れる雰囲気かどうか心配、という場合にチェックしたいポイントですね。
えるぼし認定はくるみん認定と似ていますが、こちらは女性活躍推進法に基づいて作られた制度です。基準をどの程度満たすかによって3段階に分かれます。子育てももちろんですが、女性そのものが会社できちんと働ける環境を作ることを目標とした制度なので、環境が変わっても長く働きたい女性には要チェックなポイント。
認定を受けたい企業は様々なデータや行動目標と計画を提出する必要があります。管理職の中でどのくらい女性がいるかや、女性の平均年齢継続就業年数などが開示されるため、気になっている企業はぜひ調べてみたいですよね。
「くるみん認定」「えるぼし認定」を受けているからといって、出産や育児に全く問題がないかというと難しいのも事実。とはいえ、就・転職先の内情を知る機会は知人でもいない限りあまりありませんよね。そこで判断材料の1つになるのがこれらの認定です。
企業にとって育休の取得率や平均勤続年数など様々なデータをまとめて申請するのも楽ではないはずですし、認定を受けるには基準達成のために企業は少なからず努力しなければなりません。
つまり認定企業は女性の働き方に関心があることはもちろん、今後より良くしたいという方針でいるといえます。そう考えると候補の絞り込みにとても役立つと思いませんか?
就職や転職では人それぞれ重視する条件は違いますが、女性であれば出産や育児に関して理解があるかもとても気になる点でしょう。もしいくつか迷っている企業があればこうした認定制度などから選ぶという手もありますのでぜひチェックしてみてくださいね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |