結婚生活に望むことは人それぞれですが、生活には相手の職業も大きく関わってきますよね。大学生活の中で将来の結婚相手と出会うことも多いですから、薬学の場合たいてい相手も薬剤師ということになります。今回は薬剤師を夫に選ぶメリットとデメリットを考えてみました。
薬剤師は薬剤師法で日々研鑽を怠ってはならないと定められているように、生涯勉強を続けなければならない職業。近年では様々な認定薬剤師の取得も人気ですよね。そうした勉強やキャリアアップを共に励み切磋琢磨できるのが薬剤師同士の結婚です。学生時代から1人で勉強を進めるのが苦手だった方には大きなメリットかもしれません。
また、勉強だけでなくどんな仕事にも辛い時や辞めたい時があります。そんな薬剤師ならではの辛さを理解しあえるのも薬剤師カップルのメリット。1人で悩みを抱えこまず話せる相手がいるだけで乗り越えられる困難も多いはずです。
どんな綺麗事を言っても生活にはお金が必要。経済的に困窮してしまうと心も家庭も荒んでしまいます。その点薬剤師カップルではその日の生活に困るほどの状況にはなりません。もちろん通常のお給料だけでセレブな生活を望める程ではありませんが、ケンカが絶えなくなるほど切り詰める必要もないでしょう。
女性側が出産や育児で仕事を辞めざるをえなくなった時でも安心です。転職も比較的容易なため失業の不安も少ないのは大きなメリットですよね。また、薬剤師を2人確保できることを考えれば、薬局の開業も無理のない選択肢かもしれません。
似た考えを持ちやすい夫婦とはいえ、それぞれこだわりや譲れない考えはあります。仕事に熱心であればあるほど具体的な薬剤師の理想像がありますから、医療や患者に対する考え方でぶつかる可能性も大きくなるでしょう。したがって、仕事を熱心にやっているからこそ家庭では触れられたくないという人には最大のデメリットになるかもしれません。
また、ひと口に「薬学」といっても全てを熟知することは到底不可能なほど広い分野ですが、それでも2人の知識が偏ってしまうのは避けられません。総合的な分野の広がりが少なくなりますので、つまらないと感じる場面も多くなりますし、補いあえる苦手分野が狭くなりがちなのはデメリットと言わざるを得ないでしょう。
理解や収入面のメリットに加え、衝突のリスクなどデメリットもある薬剤師同士の結婚。分かり合えることも多ければ、分かるが故にぶつかってしまうこともあるでしょう。とはいえこの職業の相手なら絶対に上手くいくということは決してありません。どのような職業の夫でも支えあえる関係を築いて行きたいですね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |