衛生的であることを重視される薬剤師の制服の多くは白衣。にも関わらずボールペンやマジックを多用し、調剤印は押しまくり、挙句ダンボールの山を運ぶ力仕事。白衣の白さを保つのは楽ではありませんよね。そこで今回はキレイな白衣を維持する3アイテムを紹介します。
現在では多くの薬局・病院で、薬袋ラベルなどが機械での印刷になっていますし、薬歴も電子化されています。しかし、手書きでの作業もまだまだ多いですよね。そして手書きの作業をしていると起こってしまうのがインクのにじみ。にじんだインクが手や腕、白衣の袖にべったりとくっついてしまった経験のある人も多いのではないでしょうか?
そんな時に役立つのがエタノール。白衣のインクがついてしまった部分をエタノールを染み込ませた布やティッシュではさみ、トントンと叩くようにします。消毒用エタノールはたいてい調剤室にも置いてあるのでインクが乾ききる前に落とせるのも利点です。
薬袋ラベルの印刷が自動化されても、調剤印は手で押すことが多いはず。調剤印以外でも薬剤師の業務ではたくさんの印鑑やスタンプを使いますよね。ボールペンのインクよりもガンコなのが朱肉汚れ。顔料タイプや染料タイプがありますがどちらも容易には取れません。
ここで使いたいのが除光液。マニュキュアなどを落とすための除光液です。最近ではアセトンフリータイプなども多く発売されていますが、いずれにしろ除光液は有機溶剤ですから朱肉汚れなどには強い効果があります。もちろんボールペンなどのインクにも使えますよ。
ただ臭いが強いものもありますから、狭い調剤室での使用はおすすめできません。また白衣以外の衣服の汚れを落とす場合は、色落ちに十分注意してくださいね。
様々な汚れに曝される白衣ですが、胸ポケットも汚れやすいポイントの1つ。ペンや定規、ハサミなどちょっとした道具箱になるので、その分手の皮脂汚れも付きやすいですよね。また、ペン先をしまい忘れてインクがにじんでしまうこともしばしば。
しかし胸ポケットは、患者さんと向き合った時に目に入りやすい場所でもあるためなおさらキレイにしておきたい場所です。そこで試してもらいたいのが胸ポケット用ペンケース。ペンケースとはいえ、ポケットの中にもう1つポケットを入れるイメージです。
単にポケットタイプのものや、仕切りがあるものなどデザインも選べますし、材質もビニールから布、革と様々なものがあるのでちょっとしたおしゃれにもなります。医療現場を考えたナース用のものもありますのでぜひ1度検索してみてくださいね。
薬剤師の戦闘服ともいえる白衣。汚れたままの白衣では、患者さんも良い気持ちがしませんし自分でも不快です。病院などで一括して洗ってもらえるのでなければ小まめに洗濯し、汚れがないかチェック。私服よりも着ている時間が長いですから、できるだけキレイな白衣でおしゃれに過ごしたいですね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |