一般的には高給といって良い薬剤師。職に困ることはありませんし、働いていれば生活に困ることもほとんどありません。しかしセレブな贅沢をし放題、というほど余裕があるわけではありませんよね。そこで今回は少しゆとりのある薬剤師だからこそおすすめな資産運用について考えてみました。
もう少し収入を増やしたいなーとは思ってもお金の運用には疎かったり、興味が無かったりする方も多いはず。興味がなければ、これから資産運用について勉強するのは苦痛ですし、リスクの大きな運用はしたくないですよね。
そんな方には安心安全な国債がおすすめ。投資信託や株式、FXなどに比べて利率はかなり低いのですが、国が破綻するなど余程のことがない限り元本割れすることは無く、きちんと返ってくる安全性が魅力です。感覚としては定期預金とほとんど変わりません。
いくつか種類があるのですが、例を挙げると3, 5, 10年を満期として、半年に1度利率分が返ってくるものがあります。各銀行で取り扱っているので普段よく使用する銀行でそのまま手続きできるのも魅力の一つ。日本以外の国の国債を購入することも可能で、商品によっては日本よりも利率が高い場合もあります。
国債は安全だけれどそれではあまりに利率が低い、という方におすすめなのが投資信託。簡単にいえばお金を預けると投資のプロが運用し、増やしてくれるというシステムです。もちろん自分に分配されるのは一部ですが、それでも素人が運用するよりも着実で安全に増えていきます。
毎月分配型を選ぶと毎月少額でもおこづかいが入ってくるので楽しめるかもしれませんね。ただ資産を増やすという観点では、複利効果の大きい無分配のタイプが人気。つみたてNISAなど非課税・少額で運用できる方法もあるのでコツコツ貯めていくのもおすすめです。
比較的安全とはいえ、予想外の変動があった場合に元本割れしてしまうことも。したがって国債に比べてリスクも高いことを覚悟しておく必要があります。契約する前に当初の目論見とあまりにかけ離れてしまった場合はどう対処するかもきちんと決めておきたいですね。
投資信託よりももっと大きく増やしたい、自分で細かく運用してみたいという方におすすめなのが株取引やFXです。細かい説明はたくさんの専門書やサイトにおまかせしますが、簡単に言ってしまえば株や通貨の価値が上下するときに売買をして利益を得るシステム。
数分、数秒単位で価値が大きく変動することもよくあるので、知識や慣れ、判断力が重要になってきます。数秒~数日の短いスパンで取引を繰り返し、莫大な資産を手にする投資家もいますが、その分リスクも大きくなっていきます。
あくまで薬剤師の副業としての運用をするのであれば、数ヶ月~数年の長い目で見て取引をするのが良いでしょう。いずれにしろ絶対に取り返してやろうという気持ちで取引すると必ず失敗します。かけたお金は初めから捨てたものと思うと良いかもしれません。
資産運用は必ず余剰資産の範囲で楽しむことが鉄則。ですので、「セレブではないけれど生活は困らない」程度の薬剤師には向いている副業なんです。これから運用を始めてみようという方は、当座の生活費といざという時のための貯金をある程度残した額から挑戦してみてくださいね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |