出産を考えているけれど産休・育休時のキャリアや収入が心配でなかなか、という女性薬剤師の方も多いですよね。キャリアは環境や考え方など人それぞれなので難しい問題ですが、収入についてはそれほど心配する必要はありません。今回は少しの時間で稼げる薬剤師ならではの働き方を考えてみました。
産休や育休など、会社に休暇を貰っておきながら働いていいのだろうか、という不安を抱く方も多いのではないでしょうか?法律的には原則産後8週間の就労禁止期間(就労させてはならないという雇用を禁止するもの)以外は働いても良いことになっています。
しかし休暇中の労働についての対応は様々。昔に比べて産休・育休を取得しやすい会社も増えているようですが、出勤していないとはいえ、他の雇用主や取引先から収入を得ればそれは副業として扱われます。したがって、務めている会社によっては副業をすることで給付金が減額になったりということも。副業を考えている人は、始める前にしっかりと規則を確認してください。
せっかくの休暇中、副業をするにしても自宅でできる仕事が理想ではありませんか?お腹が大きくてもゆっくりと座りながら作業をできたり、子供がお昼寝しているスキマ時間に働ければ、と考えたこともあるはず。在宅ワークはとても人気がありますし、そう簡単には見つからないと思いがちですが、実は「薬剤師」は比較的簡単にお仕事を得ることができます。
例えばクラウドソーシングのサイトでは、医薬品や健康に関する記事を執筆したり、そういった記事の監修を行ったりしてくれる専門家を探している依頼がたくさんあります。今までに身につけた知識を生かせますし、新たな勉強にもなりますからブランクを埋めるためにも非常におすすめ。1日1時間程度でも月数万円を得られるので収入としても十分でしょう。
夫や親、その他の人に子供を任せられる時間が少しでもある方には派遣の薬剤師がおすすめ。1日だけ、数時間だけ、という超短期で派遣の募集をしている薬局があります。非常に忙しいか、逆に暇な1人薬剤師かどちらかの場合が多いですが、地域によっては時給5000円超も珍しくないので家計には大助かり。ずっと家に引きこもっているより気分転換にもなって良いかもしれません。
ただ、短期の派遣のお仕事は特に、即戦略を求めているため、ブランクが長かったり調剤に自信がなかったりする方には向かないでしょう。興味があれば、薬剤師専門の派遣会社のサイトを覗いてみてくださいね。
少しでもスキマ時間があれば収入アップを見込める薬剤師。しかしあくまで産休・育休は、身体を安静にしたり育児に集中できるようにしたりするためのものです。無理をして収入を増やす特別な理由がなければ、ぜひ体を労わってくださいね。
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ちゃちゃ 薬剤師。大学で研究をしながら週末はドラッグストアで勤務。見聞を広めるため医療系ライターとしても活動中。 |