派遣薬剤師の時給が高いのはご存知ですよね。働く曜日や時間が選べて、残業もあまりなく、時給も高いとなると理想の働き方のように見えます。
では時給が高い理由は何なのでしょうか?仕事が大変だからでしょうか?そして、どんな人が向いているのでしょうか?そんな疑問に答えます。
派遣薬剤師の時給が高いと言っても、実は地域差があります。たとえば都市部では、時給2,500円から3,500円、地方都市では3,000円から4,000円、地方の都市部以外では3,500円から4,500円といった具合になっています。
時給は求人と求職者の需要と供給が反映されているので、人が集まりにくい場所であればあるほど高くなる傾向があります。つまり、地方は薬剤師が不足しているため、都市部よりも待遇がよいというわけです。
といっても、派遣は期間が限られています。1カ月から数カ月が一般的ですから、頻繁に職場を移ることもあります。時給が高いからといって、東京に住んでいる人が急に北海道へ行き、2カ月後には九州へ行くというのは、常識的に考えて簡単ではありません。
引越し費用を負担してくれるところもあるようですが、地方を転々とできるほど身軽な人はあまりいないでしょう。ですから、長期間同じ職場で働きたいという人は、時給は少し低くなりますがパートを選ぶ方もいます。
時給以外の待遇について考えてみましょう。派遣は「有給や社会保険がない」と誤解している人はいませんか?実は、大手の薬剤師派遣会社は制度がしっかりしています。社会保険や雇用保険の他、有給休暇や健康診断など福利厚生まできちんと整っているところもあるので、安心して働けます。
また「一旦派遣になると、なかなか抜けられないのでは」と思っている人もいるかもしれません。しかし、病院や企業への就職を考えながら派遣として働く人もいます。地域によっては病院や企業の求人が少ないところもありますので、チャンスを待つ間に派遣で稼ぐという方法もあります。
「キャリアップが難しいのでは」という疑問を持っている人もいるでしょう。しかし、認定薬剤師の資格取得のための研修制度がある派遣会社もあります。資格を取ると時給がアップする可能性もありますから、取っておくにこしたことはありません。
このように、派遣でも福利厚生や資格取得のサポートを受けることができるので安心です。
派遣薬剤師に向いているのはどんな人でしょうか?それは、まず、育児や介護などで働ける時間が限られている人です。ママさん薬剤師が子育てが落ち着くまでの間だけ派遣として働くのは、キャリアを中断しない上でも大切です。残業がほとんどないので、仕事とプライベートの両立をしたい人にもオススメです。
自分がどんな職場に向いているかまだわからないので、とりあえず色々な職場を経験してみたいという人にも、派遣は強い味方になります。やってみて自分に合わなければ、勤務先を変わることもできます。
また、留学や結婚など先の予定が決まっていたり、就職は決まっているけど勤務開始までの小遣い稼ぎに働きたいなど、とにかく短期間で少しでも稼ぎたい人も派遣に向いています。釣りやキャンプなどアウトドアが好きな人は、地方求人の高い時給を逆手にとって、短期間の地方勤務を楽しむという手もあります。
ただ、派遣薬剤師の高時給を満喫するには相応の実力、経験、新しい職場や仕事になじめる柔軟性が求められます。
派遣薬剤師の時給は高く、都市部よりも地方、さらにはへき地と順に高い傾向があります。実績のある派遣会社なら福利厚生や研修制度もしっかりしていて、求人も豊富です。
自分が派遣に向いているかどうかを見極めて、上手に利用することが大切です。